こんなことあるもんなんだな。

もう1ヶ月前なんですが・・・

東京に私が尊敬するフランス人のピアニストの公開レッスンがあり、行ってきました。

レッスンはいつもの通り、やっぱりすごくて、色々と勉強になったのですが、その時の話です。

と行ってもレッスンの話じゃないんですよ(笑)

その行き帰りの電車での話。

その日は9月でしたが、大概電車の中って、冷房で寒いじゃないですか。

なのでパーカーを持って行ったんです。寒くないように。

しかし電車の中は結構混んでいて、冷房が入っているにもかかわらず暑くて。

パーカーは着ずに邪魔だったんで、上の網でできてる棚に置いておいたんですよ。

そのまま、私はスマホに夢中になっていまして・・・

・・・と、「お!長津田だ!」

というわけで乗り換えです。

・・・と、電車を降りて、しばらく歩くと・・・

ああ!、しまったー。パーカー忘れたぁ。

しかし時すでに遅し。

電車はいっちゃうし、私の方は公開レッスンに間に合わないので急いでいたし・・・。

ええい、仕方ない。帰りに駅で聞こう。

・・・と、講習が終わって、再び長津田駅に戻り、その際、駅員に来たんですよ。

「白いパーカー、忘れたんですが、落し物で届いていませんか?」

駅員は拾得物係に電話しながら

「・・・いやー届いていないですねえ・・・。まあとりあえず明日になってこちらの方に電話してみてください」

と言われて、ある電話番号が書かれた紙を渡されました。

拾得物係の連絡先です。

しかし、今まで何度もありましたが、こういう場合、出てこないんですよね。

誰か持っていくこともあるでしょうし、届けられていても、駅の方でもいい加減な探し方で「ないですねえ」ということはよくある話。

あーだめかなあ。そんなに高い服じゃないんだけど、まだ新品で勿体無いし・・・

まあ仕方ないか・・・

このやりとりをするだけでも30分、かかってしまいました。

快速はいっちゃうし、何本も電車を乗り過ごしたし、あー早く帰りたいのに、何本も逃した上に、拾得物は見つからないし・・・

・・・あーやれやれ・・・

というわけで、長津田駅から電車に乗ったんですが・・・

・・・あーそういえばこの位置ぐらいの車両だったなあ。たしか前から2両目だったんだよなあ・・・

・・・と、その車両に乗ると・・・

おお!

なんと!あるじゃん!私の白いパーカー!。

鷲掴みしましたよ。思わず   (笑)

こんなことあるもんなんだな。珍しいなあ。横浜線なんて、何十本も走っているんだろうし、その中でなんでまた、たまたまこういうことあるかね?

何本もやり過ごしていたので、即座に諦めてすぐに乗っていたら、こういうことにはならんかったでしょうし・・・。

偶然って恐ろしいなあ・・・。

いやまてよ・・・これって・・・

間違いなく2017年、今年の運、使い果たしたなこりゃ。

なんてこった。

ひょっとして・・・

一生分の運もパーカーで使い果たしていないだろうな?(汗)

まあそれはそれとして・・・

公開レッスンはすごかったです。

いつも思うんですが・・・

未成年のピアノ学習者って、何が何でも指を鍛えるじゃないですか?

まあそれはそれで間違ってはいないんですが・・・

鍛えるだけで終わっちゃうんですよね。

結局、やかましい音を奏でることしか習得しない。

音大なんて、速い、爆音、ミスなし、センスなし、止まらず。

正直、これだけでOKですよ。結構単純。単純作業そのものです。

一応、楽譜通り、形にはなっているけど、中身は何もない。

あのフランス人の演奏を聴くと、「芸術って何だろう?」と考えてしまう。

芸術を極めるには、明らかに一般人や一般ピアニストとは全く違う、別次元の面で生きていかないと、何も気がつかない人生になってしまう。

正直、まったく出くわさないんですよ。日本にいると。東京でさえも。

多分、日本人だけの中にいると交わらない。

そこが怖いところ。

今まで私、思っていましたよ。

東京は世界的に一大都市だって。

なんでも手に入るし、なんでも情報が入る、世界的に有名な都市だと。

まあ確かに機械関係やテクノロジー、医療関係はそうなんでしょう。

でも、クラシック関係は・・・

そりゃ確かに東京に出てくれば、フランス人の講習が受けられます。

だけどなあ・・・フランス人じゃん。日本人じゃない。

結局、クラシック音楽を極めようと思ったら・・・

東京じゃダメなんだなと。

ヨーロッパに行かないとダメなんじゃん。

私は神奈川県に住んでいますが・・・果たして神奈川県に住んでいるのと、例えば九州、北海道、沖縄に住んでいるのと・・・

差があるんですかって、言われても・・・

クラシック音楽においては、差がないんですよ。これ(笑)

九州だろうと、沖縄だろうと、東京だろうと、結局、クラシック音楽においてはヨーロッパに比べたら田舎そのもの。

昔、ポーランドで、高校から留学している、っていう人がいました。

確か青森から出てきている、って言ってましたが・・・

青森だって言うんで、田舎から出てきたんだなあ・・・と思っていましたが・・・

青森から直接ポーランドに直行は大正解です。東京を数年、経由しなくてよかったわけです。

逆にポーランド人教授から見れば・・・

「なんだこいつ、東京の田舎もんか?」

と思われているんだろうなと(笑)。

もちろん、おらが東京のクラシック連中はそう思わないんでしょうが・・・。

・・・話は戻りますが・・・

運を使い果たした俺の人生はどうなるんだぁー!?