もう永遠に出ない名器

はて?ピアノのことですか?

いえいえ違います。

実は・・・除湿機のことです。

この時期になると除湿機はピアノには欠かせないのですが・・・。

もう出ない名器があったんです。

2000年製三菱mj-100~160pxシリーズ。

知る人ぞ知る除湿機です。

除湿機は通常の一般家庭販売機は最低の除湿能力は50%までなんです。

50%になるとスイッチが切れてしまう。

さらに除湿をかけるときは、スイッチを入れっぱなしにするしか方法がありません。

しかし、そうすると40%を下回ることもあるわけです。

2000年製の三菱の除湿機は実は設定が40%、45%、50%と、小刻みにできる設定でした。

これがなぜか2001年以降からは50%までの設定となってしまったのです。

以降ずっとそれは変わりません。

業務用においては多分40%とかの設定はあるとは思うのですが、お値段が高いです。

私はそれを知ってから、この2000年製の除湿機をヤフオクなどで買いあさりました。

今では押し入れに全部で4台保存してあるのですが・・・

もうヤフオクなどでは20年前の機種なので出回ったところを見たことがありません。

インターネットサイトで「部屋の湿度を日本住宅で45%とかってできるわけないし、第一ピアノのコンディションで45%なんて必要ない」と反論されたことがありますが、それは何もピアノの事も、住宅のことも知らない人の発言です。

ピアノにとってどれだけコンディションにおいては40%にする必要性があるときもあるということはよく研究している人ならわかるはず。

特に輸入ピアノはまちがいなくそういうことがある。

海外は思った以上に空気はカラカラです・・・あ、欧米は・ですよ。

東南アジアは知りませんが(笑)

なので日本人がヨーロッパに行くと異常に肌や手がカサカサになります。

多分湿度的には30%〜50%を行ったり来たりしているのでは?と思います。

そういう環境で作られたピアノはどう考えても日本には馴染みにくいので、どうしても部屋をカラカラにしないとコンディションが保ちにくい。

ちなみに国産ピアノだったら関係ないのか?と思われがちですが、私は違うと思っています。

音に関してはそれほど影響は出ませんが、アクションの動きにおいては50%と45%では雲泥の差があります。

一般的にはおそらく50%でも満足する人が多いかもしれませんが、ハイレベルなタッチが必要になった時、もしくは微妙な音量のバランス等の変化が必要になった時に、このわずか5%の差が大きく出るのです。

湿気が多い時期になってどうもアクションの動きが満足できない場合はこのわずか5%の湿度のダウンをテストしてみて下さい。

劇的に改善することがあります。

除湿機は暇があったら私もヤフオクなどで探しているのですが・・・

もう今では多分2000〜3000円で手に入るのでお得です。

ただまあ・・・もう20年前の機種なので使い込みによっては難ありかもしれないのですが・・・。

見つけたら試しに買ってみてください。安いので。