先生にとっての心構えpart2

1.怒ったらあんたの負け!

はい、講師に対しての助言です。

私は一般的にはお世辞は嫌いです。

お別解を使って仕事をする気はありません。

本音で指導しないと生徒が進歩しないので、お世辞を使うんだったら本音で言わないとまずいと思うからです。

ただ、その私でもこの「怒ったら負け!」においてはお世辞ではないです。

今までの経験上、怒って指導しても結局効果はないです。

困ったことに(笑)

もちろん怒るという点では2通りあると思います。

本気で感情的に怒ってしまうことと、道具として怒ることと。

もちろんここでは道具としてですが。

まあそれでも時に道具として怒っていても感情は入る時はありますよね(汗)

それでもあくまでも道具として使うのですが・・・

これがまた意外と効果がない(汗)

結局その場しのぎで、家に帰るとまた不注意な状態で練習することや、はたまた練習をしない状態に。

特に「練習しなさい!」はもう無理ですよね。

講師が怒る道具を使うというのはもうこの時点で「白旗」なんですよ。

そう、「降参しましタァ」です。

どうやって生徒にやる気を持たせるか?注意力を持たせるか?

結局この点においては別の手段を持ちうることになります。

さて、ここからは講師は冷血人間にならないといけないと思っています。

講師に冷血なんて(汗)と思われるかもしれませんが、前にも言ったように私はお世辞は言いません。

お世辞を言って解決できるのでしたら、このコーナーは必要ありません。

それと忘れないうちに言っておきますが、私は指導するときは冷血人間的に冷静です。

絶対私情は挟みません。それすると必ず、公平さや平静、客観性、平等感を失います。

後ほど詳しく述べますが・・・。

さて、やる気を持たせる方法はいくつかありますが、

1.他の生徒とレベル比較をさせる

2.コンクール、合唱伴奏のオーディションに半強制的に参加させる。

3.発表会などで人前であえて、恥をかかせる。

はい、どれも強烈ですね(笑)

2.などは一見楽しそうに生徒は感じることも多いので、初期段階ではかなり効果がありますが、その後・・・地獄を味わうことも多いです(笑)

ここで全ての共通点は

他人との比較

です。

これが果たして残酷なのかどうか?

私は全く残酷と思っていません。

人生はいつでも競争です。

その競争に勝つか負けるか?・・・でしょ?

ここでお世辞、お別解を言っても仕方ありません。

誤魔化してはいけません。所詮世の中は生まれてから死ぬまで競争です。

他人との比較をして、それでも「私はこれでいいんだ」とあくまでもマイペースを保ってしまったら、こちらとしては打つ手はありません。

しかし、なにがしか、心に響いてしまったもの(ショックを受ける、ライバル意識を持つ)があれば・・・しめたものです。

子供がショックを受けることを避けてはいけません。

子供は意外とショックから学んで大きく成長することも多い・・・子供を舐めないほうがいいです。

ああ・・・もちろん、大人もですよ(笑)

そういう意味では狭い世界でやっているより、より広い世界に出して、旅をさせたほうがいいことは多くあります。

もちろんコンクールなどは限度などがあるので、様々な面で注意が必要ですが・・・。

なにがしかの刺激を与えて、奮起させる方が、叱って、怒って指導するよりよほど効果があります。

そういう点では一般的にはタブーとされている「他人と比べる」は大いに利用すべき手段です。

ただし、それをネチネチ口に出して叱るのではなく(笑)、そういう状況に黙って追い込むことです。

なんども言いますが・・・

所詮人生は他人と比べられてなんぼの世界です。

「他人と比べるのは意味がない!」と言う人がいたら・・・それは本当の高いエリアに到達した人間のみでしょう。

そこまで到達するまでは人間は何度も苦しむのです。

いくつかの煩悩、修行を経たもののみが到達する領域です。

そこに到達するまでは、子供も大人も比べられることを避けて生きてはいけません。

次回は・・・

講師も生徒も怒った人は最大のチャンス、能力、上達を失う。怒ったあんたが負けた理由

です。