自分の最大の敵、ライバルは自分。

私は自分の子供の生徒に強い大人になって欲しいと思っています。

別に音大に行って欲しいとは思っていないし、ピアノなんてどうでもいいと思っています(?)

ただ、ピアノだけでも辛抱強く学習できる生徒はどんなことでも辛抱強く、また能率的に学習できる能力を持てるようになれると思っています。

ただ単に、私が用意したカリキュラムを根気強く学習すれば、演奏は一人で高いレベルに完成させることができるからです。

かつ、

自分なりの感性、もしくは自分なりの感じた音楽を作り上げる、ということを身につけてほしい。

それができるようになれば、誰にも頼らずに自分なりのオリジナリティや、発案性、構築をする人間になれる。

他人の真似をしなくても独自のものを作れる人間になれる。

真っ白な紙から一人でなんでも描ける人間になれる。

だから群れる必要性がなくなる。

かつ、

今までの蓄積、ノウハウを持っている大人から教わるということはすなわち、技術の習得、もしくは盗作(?)改良ができるようになる。

これができれば、力のある人間が、もう完成でしょう。

もちろん有名な大学に行くことも大事。

それが自分の社会に対しての評価になる。

学歴社会というものに対しての反対意見はあるかもしれないけれども、それなりの学歴を取得することは、努力の賜物であることに間違いはない。

東大だって誰にでも入れるわけじゃないでしょう。

そりゃ立派ですよ。

学歴も含めて、大人になるまでの人間形成にピアノの学習も一役立てられたら、と思っています。

そのついでに(笑)ピアノを弾く楽しみが持てたら、それでいい(笑)

英雄ポロネーズとか弾けるようになったら、それはそれでいい。

所詮、ピアノなんてその程度のものだし、その程度のレベルでしかない。

社会に出て行って戦うことに比べたら、ピアノを弾くことはたやすい。

とにかく、子供達には競争力のある大人になってほしい。

なぜなら・・・

私たち大人が、結構だらしがないからです(笑)

私たち大人を見て子供達が真似をして欲しくないから(笑)

大人ってご都合主義じゃないですか?

加えて、大人が間違っていることをしても誰ももう注意できない。

成人になったら親でさえも注意力がないし

夫(妻)が叱ってもDVになっちゃうし

上司が叱っても”パワハラ”扱いになるし

私のような講師が注意しても”パワハラ・インチキ講師”扱いで言うこと聞かないし(笑)

そんなわけわからん大人の生徒も昔いました(笑)

もう大人になったらおしまいなんですよ。

もちろん大人だって決して遅くはないです。

諦めたらおしまいですね。

いいとこを子供たちに見せようじゃありませんか?

諦めるって言うのはですねえ・・・

つまり、自分に負けたことなんです。

前にも言ったように人生は競争です。

誰かしら、もしくはなにがしかの目標、ライバル、が必要です。

でも、それらは単に設定しやすい目標でしかない。

本当の目標であり、ライバル、敵は・・・自分です。

自分を超えること、自分に勝つこと、自分を統制できること。

これができて初めて、達成することができるし・・・

次にそういう人たちの集まりの中で過激で過酷な競争に参加できる。

それが、世界トップレベルの競争です。

あたしゃその世界レベルの世界をX国講習でまざまざと見てきました。

奴らはすごい(汗)

遠く自分は及ばない。

何にでも最大の能力を一瞬で集中できる人間を見ると、自分の力の無さを痛感する。

このまま楽に楽しく人生終わるのもいいけど・・・

それは単に、大麻やらコカインやらを吸引している生活となんら変わらない。

ピアノに関していえば、楽しいだけなんていうのは結局、高い芸術性の習得に結びつかない。

本当に習得したいものっていうのは・・・

多分そう簡単に得られないんですよ。

遥か前方に霞んで見えるものです。

私もそれをいまだに追いかけています。