私は常日頃、何でも屋のピアノ講師を目指しています。
自分がレベルが高い講師なんだとか、レベルが低い講師だからどうのこうの、とは思ってはいないんです。
自分が出来る仕事はなんでも引き受けてやろうと思ってやっています。
大学講師だったら幼児は教えないだろうし、その逆だったら、ピアノの先生相手には教えられないでしょう。もちろん、X講座の教授が習いに来ても困るが(笑)。
そういう中で最近、非常に力を入れている分野があります。
今まではやれテクニックだとか、音楽性とか・・・どちらかというと上級ばかりだったけれども・・・
今は楽譜が読めない生徒に対しての指導の上達にかなり力を入れています。
もちろん、今までそれなりにソルフェージュに力は入れていたつもりですが・・・。
どちらかというとこの世界、自分で頑張って這い上がってこなくちゃいけない、と言う風潮はあります。
テクニックでも、音楽性でも・・・。
つまりは指導側としては、そんなとこまで教えられないよ、自分で勉強してねと・・・。
なので、テクニックや音楽同様、多分ソルフェージュ(読譜訓練)においては市場では野放し状態です。
この時期、多分子供のピアノ界ではどこぞの団体のコンクールで盛り上がってはいると思いますが・・・。
でも子供の指導に置いて本当に大事なのはなんなのかっていつも思っています。
そりゃ将来、ショパコンで(日本じゃないですよ、本物のポーランドのですよ、)入賞するぐらいの国際ピアニストになりたいんだったらわかりますが・・・子供の指導で本当に必要なものは・・・
コンクールじゃなくて・・・
一人で楽譜が読めるかどうかだと思いますよ。
大人になった時にショパンやラベル、ラフマニノフの楽譜が読めて弾けるレベルにあるかどうか・・・
賞なんか取っているより、よっぽどそっちの方が大事です。
それが出来て次にコンクールなら分かるんですが・・・。
そういう中では自分はきちんとソルフェージュは指導してきたと自負はしていたつもりですが・・・
まだ改善の余地があるかもな・・・と最近は思っています。
人間、これで良いだろうとか、完璧だろうとか,ここまで指導したんだからとか・・・
そう思ったらダメだとは思っています。
そう思わずにまだ改善の余地があると思っていなかったらピアノ講師としては失格でしょう。・・・まあ,あんまり厳しいこと書いて、ピアノ講師達が縮み上がっちゃ困るんで、この程度にしておきますが(汗)まあ自分の出来る範囲内で、まだ改善の余地があるんだったら、改善すれば良いだけのこと。
でもピアノ講師は、仕事と、プライベートと、ピアノの練習は全部、均等にわけて考えたほうがいい。
どっかで、指導が全部になっちゃったり、ピアノの練習ばかりになっても困るし・・・
プライベートばかりで・・ってのもねえ(汗)
指導、自己研鑽、プライベート、この3つはどれも浸食されずに独立してやっていかないとダメでしょう。
3つのバランスはどれかでも崩れると、必ずおのおのそれぞれ、影響が出ます。
まあちょっと私は最近、自己研鑽は進まないですねえ(汗)
そろそろ本気で1時間ぐらいのコンサートを開こうと思わないと・・・