まずはこの動画を聞いてほしいと思います。
一つはなんと!ホロヴィッツ愛用のピアノで弾いたスクリャービンエチュード。
なんでもサンドロ、ルッソというピアニストらしい。
決して下手ではないと思います。
よく弾けています。
ケチをつけるつもりは私にはありません(汗)。
でも•••もう一度聞きたいとは思いません(笑)申し訳ないけど。
なぜなら•••
この演奏を知ってしまっているから。
多分、サンドロ、ルッソも本家の演奏を知ってることでしょう。
同じく、ホロヴィッツの別の演奏もあります。
私はこのレコーディング用の演奏より、1953年のカーネギーホール演奏の方がすごいと思います。
ここで言えることは•••
同じ曲にもかかわらず、まったく違う演奏ということであり、またその違いは完全に”即興演奏”的に中身を演奏者が吟味して作り上げていることです。
しかし、中身はまったく同じ音符が羅列してあるだけです。同じ楽譜なんです。
この3つの演奏の違いは、もしかすると、なかなか分かりづらいかもしれません。
しかし、3つとも全くの”別物”の即興演奏的に作られています。
完全にバックの背景的音楽は全くの別物です。
赤と黄色ぐらい、全くの別物です。
ただし音符は全く同じです。
ここがクラシック的”即興演奏”の理由です。
さて、この私が気に入っている演奏をもし、スクリャービン本人が今生きていて、聞いていたら、どう思ったことでしょうか?
面白いことに、ホロヴィッツとスクリャービンは面識があります。
ホロヴィッツが幼少の頃、スクリャービンの前でピアノを弾いて、驚いたスクリャービンは是非この子を環境の良い音楽学校に入れるべきだと進言したそうです。
さて•••話は変わりますが•••
久しぶりに私もこの曲を練習しています。
若い頃、随分苦労した曲です。
今は•••テクニック的にはだいぶ楽に弾けるようになりましたが•••
なんとかホロヴィッツの内容に迫れないものかと•••。
最近は色々と悩みが多くて正直、ピアノを練習する気になれません。というか、ほとんど弾いていません。
随分私も下手くそになってしまったと、焦っています。
体重も随分、落ちてしまいました。
しかし、この曲だけはとてもやる気を起こさせる曲の一つです。
プレッシャー大会まであと4ヶ月。
この曲は是非うまく弾きたいものです。
ただし•••私はもう、しばらく人前では弾きませんが•••(笑)
これからはホールではyoutube収録しかしません。
もう大人の生徒の前では弾かないでしょう。•••ああ、子供の発表会の時はそうもいかねえか(汗)
いつの日か行う念願のリサイタルの時に•••人前で•••。