何が?体調ですか?
いえいえ違います。寒くて体調良くないです(笑)
コンディションが良いのは・・・ピアノです。
1年で一番、太平洋地域は乾燥している時期です。
今年は暖冬なので、実は完全にカラカラではない時期もありましたが、最近はかなり寒さが厳しくなり、空気もかなり乾燥してきています。
外では多分30%はザラなのではないかと思うのですが流石に室内はそこまででないにしても40%ぐらいにはなっていると思います。
ピアノ業界では湿度は50%を保った方がいいと言われていますが・・・それって本当はどうなのかな?とは思っています。
自分の調律師は「乾燥していればいるほど良い」と言っています。
この場合、乾燥しすぎると木が割れる、と言われていますが、それは一旦湿ってしまった木が再び乾燥した時に割れが生じるらしいです。
なので1年中乾燥した状態ならば多分我は生じないのでは?と。
私のピアノもなるべく1年を通して40〜45%を維持するようにしています。
ところで室内ではあまりにも寒いので・寒さに勝てずに(笑)エアコンではなく、石油ファンヒーターを使っていますが・・・
これは正直、本当はピアノに良くないのです。
わかっちゃいるんですが・・・。
石油ファンヒーターを付けると明らかに、ピアノのアクション内に結露ができて、動きが悪くなり、そのせいでアクションの動きのスムーズさがなくなって、硬い音になりがちです。
ただ、石油ファンヒーターの方が、パワーがあるのでどうしても頼りたくなるのですが・・・。
私の場合は必ず、ファンヒーターを使う場合はエアコンも使うことにしています。
主に石油ファンヒーターは下層の空気、エアコンは上層の空気を温めるのに適しています。
両方使えばピアノはそれほど結露は発生しません。
お試しあれ。
ピアノは乾燥していると、本来の性能を発揮しやすくなります。
もともと本当の性能は多分40〜45%の時が一番良い音、アクションの動きが国産ピアノでも出るはずです。
もちろん海外製だと間違いなくこの湿度だと思います。
ひょっとすると30%台の方が良いのかもしれません。
そこのところは、所有している人でないとわかりませんが。
本来ピアノの整備をするときはそういう湿度内で整備をしないと、本当の性能を維持できないとは思いますよ。
ところで湿度の次は・・・温度なのですが・・・
これも重要で、温度はやはり少なくとも18度以上でないと、やっぱり、良い音が出ないようです。
低温度だとどうしても、硬い音が出やすい。
かといって、ピアノを弾くときだけ、部屋の温度を上げても、実はピアノ自体の温度って簡単に上がりません。
フレームは鉄でできているんだから、熱しやすく、冷めやすいはずなのですが・・・
意外とそうでもないんです。
正直、フレームが温まるのに、多分6時間はかかるんじゃないかと。
それぐらい時間が経つとようやく音質が安定するのです。
なので私の場合は夜中でもピアノの部屋は暖房は低い温度ですが、なるべく付けっ放しにしています。
国産ピアノでこうなんだから、海外製はもっとシビアだと思いますよ。
なんでも海外製ピアノを扱っている店では夜中もエアコンをつけっぱなしにしてあると聞きました。
そうでないと、調律もそうですが、コンディションも狂いやすいんじゃないかと。
調律などは湿度もそうですが、温度が過激に変化するとやはり狂いは早く生じやすいかなと思いますよ。
あらゆる面でピアノは国産製の方がややいい加減な環境でも維持しやすいのですが、それでも、性能にこだわるのであれば上記のようなメインテナンスは必要と考えています。
車は今ではメインテナンスフリーなのですがピアノはいまだに手がかかる楽器だと思います。
いやもちろん、メインテナンスフリーのピアノってありますよ!。
電子ピアノです!
調律いりませんからね(笑)
ただしあれを使って上達するかどうかは・・・(汗)
昔、トヨタで高級車の宣伝で
〜いつかはクラウン〜
・・・なんて言っていたのを
〜いきなりクラウン〜
にしてもらいたいがために
「ゼロクラウン」
という名前の車を出しましたが(スタートからクラウンという意味)
本来ピアノも
〜いきなりグランドピアノ〜
が望ましいところなんです。
上記のピアノのコンディションはアップライトピアノだと、あまりその差がわからないかもしれません。
なかなか住宅事情等、グランドピアノというのは持ちにくいのですが、ピアノ教育界では、これからそういう日本になってくれると良いのですが・・・。