・・・ということは?上級レベルに達したら、また別の問題があるということです(笑)
はい、上級は上級でまた悩ましい問題があります。
では上級とはどういうレベルのことを言うのか?
ここでは例えば一般的な名曲集、例えばリスト愛の夢、シューベルト即興曲、ショパンワルツ、さらに上のショパンポロネーズ、ラヴェルソナチネ等、もうあとはどんどん好きな曲をやっていいと言うレベルです。
一般にはそう言う名曲が弾けるようになるためにみなさんピアノを習うわけです。
そこまでどうすれば早く到達させられるのか?
ここには3つの指導ロジック(論理)があります。
1.読譜力の習得。
2.重量奏法的テクニックの初歩段階の習得。
3.ペダルを含めた音楽表現のイロハの習得。
この3つを習得させられれば、必ず上級に入れます。
論理的にはこれでおしまいです。文章で書けば簡単ですが・・・。
しかし、そこに到達させるために講師は、様々な問題に直面するわけです。
事実、私が二人生徒を受け持って、同じ指導をしても、同じレベルに同じ時期に到達できるとは限りません。
一方で早い段階でハイレベルな生徒になる生徒もいれば、途中で脱落してやめてしまう生徒もいる。
しかし私は同じ力を注いでいます。
どこが違うのか?
もう30年、この仕事をやってきて、多分1000人は指導したんじゃないかと思うのですが、このあたりはなかなか難しい領域です。
正直、私や親にはどうすることもできない領域がある。
同じ兄弟でも違うことはよくある。
一つだけはっきりしたデータがあります。
ピアノが早い段階で上級レベルに達する生徒は勉強の成績も良いパターンが多い。
いや・・・これって・・・別に頭が良いからとかって、いう差別じゃないですよ(汗)
そう勘違いされると困るんだけどなあ(汗)
そうじゃなくて・・・
ちなみに私は勉強、得意じゃなかったですし、成績も良くなかったです(笑)
この辺りじゃ有名な4年生高校って言って(ほぼ全員浪人するという意味)、3年間派手に遊べる、北里大学病院そばの高校だったんですがね。(地元ではかなり有名)
話を元に戻しましょう。
学校の成績が良い悪いって、灘高に行くわけじゃないし、そこそこの成績をとるのに頭が良い悪いはないです。
単純にどこまで本人が真面目に勉強に取り組んでいるか?でしょう?
ピアノも同じなんですよ。
やっぱり、真面目に、真剣に取り組む性格があるかどうか?
性格的に、真面目、真摯、真剣、熱意、忍耐。
これだけあれば、ピアノはすぐ上級に到達します。
今までの経験上。
上記の内容、一つでも欠けると、やっぱりまずいです。
5つの言葉って同じようで実はみんな違います。
まあ、真面目と真摯はちょっと似ているかもしれませんが。
どちらにしても、上記のような性格を持てるかどうか?
この5つを持てれば、ピアノはもちろん、勉強も、仕事もうまくいくんじゃないのかな?
親もどうやってこの性格を子供のうちに習得させるか?が本当は大事だと思うんですよ。
もちろん、言葉で書くのはやっぱり・・・簡単です(汗)
これはもう・・・私は思うんですが・・・
幼児の時ですね。
未就学児の時に、どれだけこの性格を持てるように教育できるか?じゃないかと思っているんですよ。
遅くとも小学1年生。
反抗期が始まったら・・・もう手遅れ(汗)
幼児も結構教えてきましたよ。
もう半端ないくらい(笑)
今も数えてみたら9人、幼児がいます(驚)
こんなにいたかって(笑)
で・・・みんな性格がバラバラ。
それはそれ、様々な性格があっていいんですが・・・。
上達が早い子はやっぱり総括して”真面目”ですよ。
幼児期の性格はその後、あんまり変わらないかな?
もちろん例外もありますが。家庭環境の変化ですかね?
でもおしなべてそのまま行きます。
だから幼児の時のしつけを含めた教育は多分、人間形成に大きい影響があるんだろうな、と思っています。
一方で・・・
じゃあ大人になったら、自分はこういう性格になっちまったから、いいんだ。・・・はいけないですよ(笑)
大人はすぐそうやって、言い訳をして逃げたがる(笑)
変に屁理屈つけて賢くなっちゃうんですよ。
大人も、真面目、真摯、真剣、熱意、忍耐。
大事です。
10代でグレる奴はそれはそれで家庭環境のせいにしてもいいけど、20代になったら、もうグレている理由は自分自身が悪いんでしょ?
いつまでも他人に責任をかぶせずに自分で反省しないといけない。
一方で・・・
子供は親を見ているんで・・・
嘘でもいいから(笑)親も・・・
真面目、真摯、真剣、熱意、忍耐・・・
のふりをしていないといけません(笑笑wwwwwwwwwww)