あ、子供の重量奏法指導はまた後ほど・・・(汗)
今日はちょっとピアノの道・・・ピアノ道なるものを。
ピアノ道って何?
単純にはピアノを極めるものの心構え。
ピアノを極めることは大変なことです。
もっとも、極めるとはどの程度のレベルなのかは各自それぞれでしょう。
しかし、どういうレベルであろうとも、ピアノを極めることは大変なこと。
それが「ピアノ道」かと。
ピアノを極めるために日夜、努力している人ならばこのあたりはよく知っているはず。
そう、決して甘くない。
昔から言われたものです。
ピアノを極めたかったら、人の2倍、3倍・・・それでも足りなければ最後には10倍努力しなさい・・・と。
加えて
ピアノを上達させる人、手ほどきは先生が教えますが・・・教えるっていたって・・・(汗)
呪文のようなことばかり(笑)
よく私がいうでしょ?
「はい、そこ音ちぃーさく」
「はい、そこ重さ掛けて」
「はい、そこ和声をよーく聞いて」
それだけ。
その時は言われていることがわからないのですが、わからずにそのまま地道に努力していると、10年後にようやく、その呪文がわかると言った次第です。
そう・・・何ども言いますが・・・ピアノを極めることは・・・
甘くない。年数がかかる。
しかも、先生も含めて、誰も結局は助けてはくれないし、助けられない。
ピアノが思っていた以上に難しくて諦める人は大勢いると思います。
それはそれ、私はそれでいいと思います。
ピアノ道はおおよそ一般人には向きません。
そんな無茶な世界に誘おうとは思いません。
厳しい世界ですから。
一般人とはかけ離れた、どこか超越している人でないと極められないのかもしれません。
私はそのラインを・・・
ショパンワルツ集・・・と、考えています(?)
なんじゃそれ?(笑・笑)
多分ショパンワルツ集を弾けるようになったレベルあたりから、一般人を超え始めるのではないかと。
もう少し範囲を広げれば・・・
ギロックの叙情小曲集。
このあたりが弾ける人たちからラインが引かれる。多分。
ギロックの叙情小曲集は、なめちゃいかんぜよ・・・ですよ。
簡単だと思ったら・・・弾いてみると良いです。
あれを弾けばその人のレベルがたちどころにバレる。
音楽性はあれで十分判断できます。
話を元に戻しますが・・・
ピアノ道はショパンワルツから始まって・・・それ以降は・・・
もう地獄です(笑)
コンクールとかって小さいものでも受けようものなら・・・
地獄1丁目でお会いしましょうと(笑)
音大なんか目指そうものなら・・・
地獄の3丁目で切腹で死に絶えましょうと、
国際コンクールなるものを目指そうなんて言ったら・・・
輪廻転生で生まれ変わったところが地獄の4丁目だったと!(驚)
もう。上に行けば行くほど、苦行、苦痛、舌を引き抜かれて、のたうち回り、針千本に火が燃え盛る中を歩かせられる。
わかりますよね?先生達。
はい、私も地獄の3丁目30番地あたりで逃げ出しました(笑)
以降、いまだに地獄にいます。
世の中には「ピアノが上手くなりたい」と切に願っている人はいたとしてもそれは・・・
苦しみが伴うものと、覚悟しないといけません。
単純にはいくら練習しても上達しない。
らせん階段だったらいいけど、山手線みたいにぐるぐる、新宿駅を何度も見ることも珍しくない。
youtubeとかで楽々に軽〜くピアノを弾いている人がいるかもしれませんが・・・
本人はいたって・・・
大変です。
バレないようにポーカーフェイスでやっているだけです。
たったの3分の演奏だけでも、そのバックで何百日、何千日という膨大な練習時間を費やしているか・・・です。(これは決して大げさではないです)
その代わり、この地獄世界に入るとその地獄の道端に咲く、何気ない花に見とれます。
ラフマニノフ、ショパン、ブラームス、ラヴェル、ドビュッシー・・・。
その花たちは本当に美しい。
手にとって指で触ると、体に激震が伝わる。
そう・・・その様々な名前の花たちは・・・
大麻の変種(汗)
ピアノという麻薬に取り憑かれた薬物中毒者ばかりが地獄の道端で倒れこんで痙攣を起こしながら、ラリって快感に浸っている。
恐ろしい光景です。
薬をやめたくても、もう辞められません。
一旦辞められたと思っても、フラッシュバックと言って、また引き戻されてしまう。
そんな世界、あなたは入りたいですか?
一生を棒に振ってしまう人も・・・ここに?・・・いる(笑)。
とにかく、ピアノ道は・・・甘くない。
とてつもなく強靭な精神力がいる。
しかしその報酬はしかし、計り知れません。
まあそこがいいんでしょうけど。
なんども言います。
ピアノ道にはまっている人たちは・・・
麻薬患者です(笑)