私は重量奏法・・・という言い方が果たして正しいかわかりませんが(汗)例えば脱力奏法と、簡単に言ってしまう方が正しいかもしれませんが・・・汗。
どちらにしても、子供に楽に弾かせる奏法は、早い段階で教えるべきだと思います。
ただし、腕の重さが十分な年齢・・・大体小4〜5年生からでしょうか?
今までは子供の重量奏法なんて理解できないんじゃないか?と思っていたのですが、意外とやってみるとすんなり取り入れる子供は多いです。
どちらかというと、大人の方が既存のテクニックに惑わされて、なかなか思うようにテクニックを変えることが難しいパターンが多いようです。
そうでなくても、中学生ぐらいの生徒が入ってくると、結構、力任せだったり、表現しにくい弾き方で苦労しながら弾く的ニックが身についていると、それを直すのにこちらは一苦労です。
加えて、小さい子供はまだ善悪とか習慣がないので、こちらが提示したテクニックをそのまますんなり、受け入れてくれるのですが、中学生以上だと「なんで今までのテクニックじゃいけないの?」と、なるわけです(汗)。
これが大人だともっと厄介になることもあります。
そういう私も大学に入ってからテクニックを180度転換したので、正直、相当苦しみました。
苦労に加えて、いつになったらテクニックが完成するのか?
はたまたなかなか取得できないので、本当に私はこのテクニックを習得すべきか?・・・と悩みました。
何より、実技試験が迫っていると本当に困りました。
昔は、果たして自分のテクニックを子供達に指導していいのか迷った時期もありましたが・・・
しかし結局、弾き方に苦労するのは目に見えている現実を見ると、ここはもう自分のテクニックを信じて教えるしかないだろう・・・と現在は思っています。
・・・というか、うまくピアノを弾く人は無意識にそうやって弾いているはずなのですが・・・汗。
ところでちょっとここで面白い動画をお見せします。
動画のコメントに「この人認知症だったら歩く兵器」と書いてありましたが(笑)
ピアノもこの達人柔道家と同じく、力技ではまともに弾けない、力じゃなくて技、という感じがご理解できるかと思います。
三船久蔵、という人らしいのですが、全く力を使わずに、特殊な体の起点を生かして、軽々と投げています。
また力を逃させて、技をかけられるのをうまく逃げています。
この辺り、テクニックを勉強している人には大きなヒントになるのではないかと思いますよ。